みなさんは、自己肯定感というものを知っていますか。
自己肯定感とは
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。
出典:weblio辞書
自己肯定感は、自分の人生を生きるため、その人がその人であり続けるために、必要不可欠なものです。
そのため、自己肯定感がないままに育ってしまうと人生の生きづらさにつながってしまうこともあります。
今回は、その自己肯定感について話していきたいと思います。
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自己肯定感が低いことで抱えてしまうもの・できなくなってしまうこと
まず、自己肯定感が低いことで抱えてしまうことについてです。
自分の意見を言えなくなる
自己肯定感が低いと、自分の考えや意見を表に出すことが難しくなります。
「言っても否定されるんじゃないか…」
「間違っているんじゃないか…」
「相手の気を悪くさせてしまうんじゃないか…」
「どうせ私の意見なんて受け入れてもらえない…」
というように、自分の考えや意見に自信を持てなかったり、周りから否定される恐怖、相手を傷つけてしまうことへの心配、諦めなど、様々な思いを抱えてしまうんです。
そのため、学校の授業中の指名や、会話の中での質問、意見を求められたとしても、答えられなかったり、それらを答えることに苦手意識を感じてしまいます。
→人と話すのが苦手、会話が苦手なあなたへ。その原因と3つの克服法。
自分を責めてしまう
自己肯定感が低いと、自分自身を責めてしまいがちです。
たとえば、
母親の機嫌が悪いとき、
「母親の機嫌が悪いのはきっと私が良い子にしていないからだ…私が悪いんだ…」と思ってしまったり、
また、自分の責任ではないにもかかわらず、職場で叱責を受けてしまった際、
「きっと私にも非があったのかもしれない…」
また、学校でいじめを受けてしまった際に教員から「お前にも非があったんじゃないか?」という言葉をかけられてしまった際、
「そうか私が悪いんだ…私が彼女たちのお気に召さなかったから…私が我慢をすれば済むことなんだ…」
というように、たとえ自分に非がなかったとしても、相手からの否定の言葉をすべて受け入れてしまったり、自分自身を否定してしまうんです。
自分から人に話しかけられない
自己肯定感が低いと、自分から人に話しかけるのをためらってしまうことがあります。
「自分なんかが話しかけたら迷惑なんじゃないか…」
「自分なんかと話しても楽しくないんじゃないか…」
「自分なんかが話しかけたら気分を悪くさせてしまうのではないか…」
というように、自己肯定感が低いが故に、自分の言動が相手に迷惑を与えてしまうのではないかという心配や恐怖を抱いてしまうんです。
そのため、職場での挨拶が自分からできなかったり、学校での友人関係を築くことも難しさを抱えてしまうようになります。
→怒られるのが怖いあなたへ。その心理と原因。仕事と3つの克服方法。
メイクができない
また、自己肯定感がないことで、メイクをできなくなってしまうこともあります。
「どうせ私なんかがメイクしたって周りから笑われるだけ…」
「私がメイクしたって似合わない」
「私なんかがメイクをしてはいけない」
というように、「自分なんかが…」という思いからメイクをできなくなってしまうんです。
自分は周りより劣っているんだからもっと努力しなきゃ…
そして、自己肯定感が低い方というのは、「自分は周りよりも劣っている」という思いを抱えてしまっている場合もとても多いです。
そのため、
「自分は周りよりも劣っているんだから、その何倍も努力しなきゃ周りから認めてもらえない…」
「もっと頑張らなくちゃ…」
「こんなんじゃ周りから認めてもらえない…」
というように。
自己肯定感がないが故に、「もっと頑張って周りから認めてもらわないと」という思いを抱えてしまうんです。
→「頑張っているのに誰も認めてくれない…」と思うのは危険だと思う。
自己肯定感が低くなってしまう原因はいろいろ
そして、自己肯定感が低くなってしまう原因は本当に様々です。
周りからの心無い言葉
たとえば、
「ブス!」
「デブ!」
「なんでそんなこともできないの?」
「おまえ目付き悪すぎ」
「おまえほんと可愛くない」
というように、子供の頃からの、周りからの何気ない言葉が積み重なっていくことで、自己肯定感が育たなくなってしまうこともあります。
→生きづらい、人と違う、人混みが苦手、と感じるのならHSPかも?
兄弟間での比較・差別
また、兄弟間での比較や差別でも自己肯定感が育たなくなってしまうこともあります。
たとえば、
「お兄ちゃんはできてるのに、なんであなたはできないの?」
「お兄ちゃんは熱があるから休むけど、あなたは頭痛だけなんだから休まず学校へ行きなさい!」
「女の子なんだから手伝いくらいしなさい!」
「女の子なんだからお弁当くらい自分で作りなさい!」
というように、兄弟間で比較されたり「女だから…男だから…」という理由で差別的な扱いをされてしまうことでも自己肯定感は育ちにくくなります。
いじめ
学校でのいじめによっても自己肯定感が育たなくなってしまうことがあります。
「こんなこともできないのかよ笑」
「昨日休んじゃいけないって言われてたのになんであいつ休んでんの?」
「部活入らない人って頭良い人だけなのになんであいつ入んないの?」
「その筆箱ださっ笑」
「なんであいつ歩くの遅いの?」
というような、陰口や否定の言葉など。
小学生や中学生の多くにとっては、家と学校が世界の全てである場合が多いです。
そのため、学校という世界でそれらの言葉を毎日浴びさせ続けられれば、「そっか自分は周りから受け入れられない存在なんだ…劣っている存在なんだ…」と洗脳されてしまうんです。
その結果として「自分なんて…」と、自己肯定感が育たなくなってしまうんです。
→学校がつらい・行きたくないかどうかは「どの教師にあたるか」という運の要素も強い。
自己肯定感は自分を守ってくれる鎧のようなもの
以前ツイッターで「自己肯定感は自分を守ってくれる鎧のようなもの」ということをつぶやいている方がいらっしゃいました。(該当ツイートが見つけられませんでした、ごめんなさい!)
そのツイートを見たとき私は「なるほど、たしかにそうかもしれないな」と感じました。
自己肯定感が高ければ、相手に否定の言葉をかけられたとしても自分を責めることなく跳ね返すことができます。
そのため、必要以上に自分を傷つけることがありません。
自己肯定感が、自分自身を守ってくれるんです。
→生きていく上で自分を表現する手段をひとつでも持っておくと良いと思う。
自己肯定感は子供のうちから育てたほうが良い
こんなふうに、自己肯定感が低いが故に、生きていく上で苦労してしまうことってたくさんあります。
だからこそわたしは、自己肯定感は子供のうちからたくさん育てておいたほうが良いと思うんです。
子供のうちから育てておくことで、相手から否定されたとしても必要以上に自分を責めすぎることはないし、自分を追い詰めてしまい精神を壊してしまうということも避けられますし。
たしかに、大人になってから自己肯定感を高めることはできます。でも、それって相当大変なことです。
だって、これまでの経験や言葉を完全に忘れることはできないし、自分に絡まってしまっている鎖を一つ一つ丁寧に取り外していかなければならないですし。
→【感想】「子どもの脳を傷つける親たち」。子どもと関わる人すべてに読んで欲しい。
もし仮に、自分を認めてあげることができるようになったとしても、やはり完全とまでは程遠い。
それにそもそも、自己肯定感が低すぎると「自分には自己肯定感がない」ということに気づくこと自体が難しいですしね。
こんなふうに、自己肯定感がないことで抱えてしまうものってたくさんあります。
だかこそ、子供のうちから自己肯定感は育てておいてほしいなと思ってしまうのでした。
→人と関わりたくないあなたへ。その心理と仕事。無理に関わる必要はないんじゃない?
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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