声が小さいことで周りから、
「え?なんて言ったの?」
「もっと大きな声で話しなさい」 など、
聞き返されたり、怒られてしまったり。
ということはありませんか?
声が小さいというのは、日常生活を送るうえで不利になってしまったり、障害となってしまうことが多いですよね。
そしてそれが故に、
「どうして声が出ないんだろう…」
「どうして声が小さくなってしまうんだろう…」
自分自身を責めてしまったり、悩んでしまうことも多いと思います。
私自身も、これまでずっとずっと悩んできました。
そこで今回は、声が小さいことの原因と改善方法について話していきたいと思います。
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声が小さい原因
まずは声が小さい原因について話していきたいと思います。
自信がない・自尊心が低い
子どもの頃に周りの親や教員から、自分自身を否定されたり、行動や考えを否定されたり、常に怒られるような環境で育ってしまうと、自分自身に対して自信を持てなくなってしまうことがあります。
自尊心が育たなくなってしまうんです。
自尊心とは、
自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。
出典:コトバンク
自尊心が低いと、自分自信やその思想、言動に自信が持てなくなってしまいます。
そのため、自尊心がないまま育ってしまうと、
「どうせ自分の意見を言ったところで相手にしてもらえないし…」
「どうせ自分の話なんてつまらないし…」
「どうせ否定されるし…」
というような思いを抱えてしまうようになります。
そのような思いを抱えてしまうがゆえに、自然と声が小さくなってしまうんです。
→自己肯定感が低い原因と影響。自己肯定感は子どものうちからしっかり育てたほうが良い。
怒られるのが怖い
子どもの頃から、何か自分の発言や意見を言うたびに親や教師など周りの人から否定されて育ってしまった場合、自分が発言をすることで怒られることがトラウマとなってしまっている場合があります。
「また怒られてしまうんじゃないか」
「否定されてしまうんじゃないか」など、
恐怖心があるがために、自然と声が小さくなってしまうんですね。
→怒られるのが怖いあなたへ。その心理と原因。仕事と3つの克服法。
人が怖い
これまで育ってきた中で、人間に対して恐怖を抱いてしまうような経験をした場合、人が怖いという思いを抱いてしまっているがゆえに声が小さくなってしまうことがあります。
たとえば、
学生時代に学校でいじめを受けてしまったり、
家庭で精神的な虐待を受けてしまったり、
可愛くないということで教員から差別を受けてしまったり。
そして、人が怖いという思いを抱えてしまうと、実際に人と会って話す際、
恐怖から体が強張ってしまったり、喉に力が入ってしまうようになります。
すると、声が出せなくなってしまったり、小さい声しか出せなくなってしまう場合もあるんです。
→人と関わりたくないあなたへ。その心理と仕事。無理に関わる必要はないんじゃない?
緊張してしまっている
緊張してしまうことで、声が小さくなってしまいます。
緊張してしまうと顔や首、肩など身体全体が強張ってしまうんですね。
すると、一緒に喉も締まってしまうんです。
喉が絞まってしまうと、声が出しづらくなったり、呼吸がしにくくなります。
結果、声が小さくなってしまったり、か細くなってしまうんです。
→生きづらい、人と違う、人混みが苦手、と感じるのならHSPかも?
声が小さい改善方法
ここからは改善方法について話していきたいと思います。
自分を肯定する
「どうせ自分なんて…」
「怒られたくない…」 など、
声が小さいことの根本的な原因は、やはり自己否定であることが多いんです。
なのでまずは、自分自身を認めてあげてください。
「つらかったね…」
「苦しかったね…」
「頑張ったね…」
「ありがとう」
というように、これまでの人生やつらかった経験、そして今の自分。
そうやって自分自身を認めてあげてください。
自己肯定ができるようになっていくことで、自信にもつながります。
それに伴って、声も大きくなるはずです。
相手に声を届けるんだという気持ちを持つ
上で述べたように、声が小さいというのは、自己否定に陥ってしまっていたり、怒られたくない、ということが原因である場合が多いです。
すると無意識のうちに、
「自分の声なんて届かなくてもいい」
と思ってしまっていることが多いんです。
自分の思っていることや、感じたことをそもそも相手に伝えたいと思っていないんです。
なのでまずは、「相手に自分の声を届けるんだ」、という意識を持って話してみてください。
意識をしてみるだけで、声の大きさも変わってくるはずです。
遠くにいる人に声を届ける気持ちで話す
自信がなかったり、周りの視線を気にしてしまう方というのは、
「とにかく周りには聞こえなくていいから、目の前にいる相手にだけ聞こえればいい」
と思ってしまっていることも多いです。
目の前にいる相手にだけに聞こえればいい、という気持ちで話してしまうんですね。
だから、とにかく遠くにいる人に声を届ける気持ちで話してみてください。
たとえば、遠くにいる人に話しかける際や呼び止めようとする際、意識せずとも自然と声が大きくなりませんか?
それと同じなんです。
遠くにいる相手に声を届ける気持ちで話すと、自然と声も大きくなってくるはずです。
→「あなたのためを思って」と言ってくる人からはすぐに離れるべき。
腹式呼吸にして肺活量を増やす
腹式呼吸を行うと、肺活量が増えて大きな声が出しやすくなります。
腹式呼吸とは、お腹を使って行う呼吸のことです。
普段私たちは、肺を使って呼吸を行う胸式呼吸を行っていることが多いです。
声というのは息があるからこそ出せるもので、大きい声であるほど必要な息の量も増えます。
ですが肺って肋骨に囲まれているため、吸い込める息の量が腹式呼吸と比べて少ないんですね。
そのため吐き出せる息の量も、胸式呼吸の方が、腹式呼吸よりも少なくなってしまうんです。
つまり普段、胸式呼吸を行っている場合、もともとの吸い込んだ息の量が少ないために、いつの間にか声が小さくなっている場合もあるんです。
なので、腹式呼吸を行って肺活量を増やすことで、声を大きくすることができます。
肺活量を増やすトレーニング機器を使ってみるのもいいですね。
喉の緊張をほぐす
喉の緊張をほぐすことで声が出しやすくなります。
ですが、喉の緊張をほぐすといってもどうすればいいかわからないですよね。
そこでここでは、私が普段やっている腹式呼吸を利用した喉の緊張をほぐす方法を紹介します。
- 口を閉じます
- 鼻からお腹を膨らませながら息を吸います(腹式呼吸)
- 口を閉じたままゆっくりめに「ラ、ラ、ラ、ラ、ラ」と言いながら息を吐きだします(腹式呼吸)
- それを何回か行います
※声に出さなくとも息だけでもOKです。
行っていくうちに、のどの緊張がほぐれて喉が開いてきませんか?
一時的なものではありますが、発表やプレゼンの前など、手軽にできるのでおすすめです。
声が小さいのは自分を守るため
こんなふうに、声が小さいというのは、精神的な面での原因が大半を占めています。
そしてそれは、育った環境によるところがとても大きいです。
親や教師から怒られて育ったり、いじめを受けたり。
きっと声が小さいことで周りからいろいろ言われることもあると思います。
でもそれは、成長の過程で自分を守るために身についてしまったものなんです。
そのため、いますぐに治すというのは難しい。
だから、少しずつでいい、
自分のペースでやっていきましょう。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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