「怒られるのが異常に怖い…」
と感じてしまうことはないでしょうか?
たしかに、誰だって怒られるのは嫌だし苦しいし怖いことで、できるだけ避けて通りたいことでしょう。
ですが、それ以上に「怒られるのが異常に怖い」と感じてしまう方もいるものなんですよね。
- 怒られると息苦しさを感じてしまったり
- 涙が出てきてしまったり
- その場からすぐにでも逃げ出したくなってしまったり
というように、怒られることに対して異常な恐怖や苦しさ、つらさを抱えてしまうんです。
そして、「怒られるのが異常に怖い」ということが原因で、ときには周りから否定の言葉をかけられてしまうこともあるでしょう。
また、「どうして自分はこんなにも怒られることに対して恐怖を抱いてしまうのだろう…」と自分自身を責めてしまうこともあると思います。
そこで今回は、「怒られるのが異常に怖い」と感じてしまう方へ向けて、その心理と原因、克服法について話していきたいと思います。
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怒られるのが異常に怖い人の心理
では、「怒られるのが異常に怖い」という方は、怒られる際にどのような心理を抱えてしまうのでしょうか?
人格否定されたと感じてしまう
怒られるのが異常に怖いという人は、怒られることを自分の人格そのものを否定されたというように感じてしまうことがあります。
怒られるたびに、
「自分は周りよりも劣っているんだ…」
「自分は誰からも認めてもらえない存在なんだ…」
「自分は価値のない人間なんだ…」
というような思いを抱いてしまうんです。
怒られるたびにこのような思いを抱いて自分を責めてしまうってすごくつらいことだし、苦しいことですよね。
それがゆえに、怒られることへの異常な恐怖を抱えてしまうようになるんです。
周りの目が怖い
怒られるのが異常に怖いという人は、怒られること自体の恐怖と同時に、周りの目が怖いという思いを抱いていることがあります。
たしかに、多くの人の前で怒られるということは、誰であっても嫌だし怖いことです。
ですが、怒られるのが異常に怖いという方は、それ以上に周りの目に対して異常な恐怖を抱いてしまうんです。
たとえば、
子どもの頃に、クラスメイト全員の前で教員から怒られてしまったことで、周りから冷たい目を向けられたり、バカにされたり、いじめにつながってしまった、という経験をした場合。
多くの人の前で怒られる=周りから嫌われる、冷たい目を向けられる
というように刷り込まれてしまうんです。
すると、多くの人の前で怒られてしまうたびに、その恐怖を抱くことになってしまいます。
結果、怒られること自体への恐怖と同時に、周りの目が異常に怖いという恐怖を抱いてしまうんです。
原因
では、怒られるのが異常に怖いという思いを抱えてしまう原因は何なのでしょうか?
過去のトラウマ
「怒られるのが異常に怖い」という思いの多くは、幼いころからの育った環境が大きく影響しています。
たとえば、
周りの子と同じことができない、劣っていることがあることで親や教師から「どうしてそんなこともできないんだ!」と怒られてしまったり、
親の考えに合わなかったり、思い通りに育たないことにより「どうして思うように育ってくれないの!」と叱られてしまったり、暴力を受けてしまったり、
自分の考えや行動に対してたびたび、「そんなことやめなさい!」「みっともない!」「ダメな子ね!」と怒られてしまったり、
もし仮に、謝ったり直したとしても許してもらえなかったり、
というような記憶はありませんか?
そうやって、何をしても怒られてしまうような、人格すべてを否定されるような環境で育った場合、怒られることに対してトラウマを抱えてしまうようになります。
そして、
怒られること=怖いこと、人格否定されるということ、見捨てられてしまうということ
というように、自然と恐怖が心と身体に染みついてしまうんです。
それに、特に子供の頃というのは、家庭と学校が世界のすべてと感じてしまうことも多いですし、大人の言うことはみんな正しいという認識が強いです。
そのため、もし理不尽なこと、おかしなこと、その大人の価値観の中での基準で怒られたとしても、
「全て自分が悪いんだ…」
「自分が周りより劣っているから…」
と、大人の言葉を疑うということができず、すべての大人の否定の言葉を受け入れてしまうんです。
そのため、怒られれば怒られるほど、怒られることへの恐怖心を抱いてしまうんです。
→「自分はおかしい」と思っているあなたへ。大丈夫だよ、みんなおかしいから。
自尊心がない
上のような、怒られてばかりの環境で育ってしまうと「自尊心」が育ちにくくなります。
そして、自尊心が育たないことで「怒られるのが怖い」という思いを抱いてしまうようにもなります。
自尊心が低いと、
「自分は周りよりも劣っているんだ…」
「何もできない奴なんだ…」
「自分の考えや行動は間違っているんだ…」
という思いを常に抱えて生きてしまうようになります。常に自己否定をしてしまうんです。
そのため、自分の考えや想いよりも、相手の言ったことをそのまますべて受け入れるようになってしまいます。
「どうせお前には無理なんだからやめとけ!」
「こんなこともできないんじゃこれからやっていけないぞ!」
「どうしてこんなこともできないの?」
というようなことをすべて受け入れてしまうんです。
ですがそれらすべてを受け入れてしまうことで、
「自分は何もできない奴なんだ…」
「自分は周りの何倍も努力しないと認めてもらえない存在なんだ…」
「自分はダメな人間だ…」
というように、ただでさえ自己否定が強いのに、更に怒られて否定されてしまうことで、更に自己否定が強くなってしまうんです。
そして自己否定というのは、常に自分のことを責め続けることであり、常に自分の心をナイフで傷つけ続けているのと同じことです。
怒られることで、自己否定が強くなってしまい、そのたびに心に傷がついてしまうんです。
傷つくのは痛いことだし、怖いしすごくつらいことですよね。
聴覚が過敏
聴覚が過敏すぎるがために、怒られるのが怖いと思ってしまう場合もあります。
たとえば、HSPの性質を持っている方や、発達障害の方で聴覚優位の性質がある場合、
耳が過敏すぎるがゆえに、相手が普通の声の大きさで話しただけでも怒鳴っているように聞こえてしまうことがあります。
そのため、本当に怒られて大きな声で怒鳴られてしまった際には、尋常じゃないくらい強い剣幕で怒鳴られているように感じてしまうんです。
そのため、怒られるのが怖いという思いを抱いてしまうようになります。
→生きづらい、人と違う、人混みが苦手、と感じるのならHSPかも?
身を守る手段として「恐れ」
でも、「怒られることが怖い」という思いは決して悪いことではないんです。
怒られることに対しての恐怖があるからこそ、それを避けたり、その状況をつくらないように事前に努力したり、自分を守ることにつながります。
人から傷つけられないように、自分がつぶれてしまわないように、自分を守る手段として「恐怖」を抱いてしまうんです。
防衛本能なんです。
克服方法
ここからは「怒られるのが怖い」という思いの克服法を紹介していきます。
これまでの自分を認めてあげよう
今まで生きてきた中でつらいこと苦しいこと、どうしようもならなかったこと、きっとたくさんあったことと思います。
そして、幼いころに心に受けてしまった傷は自分ではどうやっても避けようのなかったものです。
でも、それでも、なんとかここまで生きてきたんです。
それだけで本当にすごいことだし、並大抵の精神ではとても耐えられることではありません。
だからこそ自分自身でこれまでの経験を認めてあげましょう。褒めてあげましょう。
「つらかったね」
「苦しかったね」
「怖かったね」
「ここまでよく頑張ったね」
「ありがとう」
と、たくさん自分自身を褒めて認めてあげてください。
そうすることで次第に、自分自身のことを認めてあげられるようになるはずです。
それに、その経験をしたからこそ、同じように苦しい思いをしている人の気持ちをわかってあげられることだってあるし、
そのつらい経験、苦しい経験、怖い経験があったからこそ、学んだこと、思ったこと、身についたことなど、きっとすべて自分の糧にできるはずだと思うから。
→「変わらなきゃ」と思うのはつらい。だからこそ「変わらなくてもいい」。
「周りに認めてもらわないと…」「認めてもらいたい」という思いを捨てよう
怒られてばかりで育った方というのは、褒められた経験があまりにも少ないです。
そのため、「認めてもらわなきゃ…」「周りと同じにしないと…」「褒められたい」という思いがあまりにも強いことが多いんです。
でも、「周りから認めてもらいたい」という思いは、他人に自分の評価を全て委ねてしまうことにもなりえます。
自分の自尊心や自己肯定感の操作をすべて周りにまかせてしまうことにもなり得るんです。
そして、周りから認めてもらいたいという思いには終わりがありません。
周りからの評価なんてその時の気分によってコロコロ変わるものだし、人や環境によっても異なります。
そのため、相手の胸三寸しだいで自分の自尊心や自己肯定感を操作されてしまうことになるんです。
だからこそ、「周りに認めてもらわなきゃ…」「褒められたい」という思いは捨ててしまいましょう。
→「頑張っているのに誰も認めてくれない…」と思うのは危険だと思う。
聴覚過敏であることを事前に話しておく
もし、聴覚が過敏すぎるがゆえに、怒られるのが異常に怖いと感じてしまうのであれば、事前に周りに話してしまうというのもひとつの手です。
たしかに、事情を話しても理解してくれない人はいます。
ですが、理解を示してくれる方もきっといるはずです。
そうやって、「聴覚が過敏すぎるがために大きな声が苦手」ということを事前に話して理解してもらうことで、怒られる場面であっても、声の大きさに配慮してくれるようになります。
結果、怒られるのが怖いという思いをやわらげることができるのではないでしょうか。
「怒られ慣れる」という方法は決してやってはいけない
よく、怒られるのが怖いという方へ「怒られ慣れれば怖くなくなるよ」というようなアドバイスをする方がいらっしゃいます。
ですが私は、それは絶対にやってはいけないことだと思います。
上で述べてきたように、怒られるのが怖いという思いを抱いてしまうのには、これまで育ってきた環境による自尊心のなさやトラウマなど、精神的なことが深く関わっています。
もしそれらを無視して無理やり慣れさせようとしてしまえば、さらに傷を深くしてしまうだけです。
だってただでさえ自尊心が低いのに、怒られ続けてしまったら、ますます自尊心は下がってしまうし、
怒られることにトラウマを抱えているのに、さらに怒られ続けてしまったら、ますますトラウマの傷は深くなってしまいます。
最悪、心を壊してしまったり、鬱にもつながってしまいます。
根本的な原因をつきとめて直さないことには、改善はあり得ません。
自分に合った方法、自分に合ったペースで改善していこう
こんなふうに、怒られるのが怖いということには、人それぞれ本当に様々な原因があります。
そして、改善方法も人それぞれです。
決して他人から方法を強制されるものではありません。
自分の心としっかり向き合いつつ、
自分に合った方法、自分に合ったペースで、改善していきましょう。
怒られるのが怖い人におすすめな仕事
最後に、怒られるのが怖いという方へおすすめな仕事を紹介していきたいと思います。
クラウドワークスでライティング
クラウドワークス などでライティングを仕事にするという方法もあります。
たとえば、
1文字1円、5000文字ほどの案件を、毎日1件、土日休みで行えば、月10万円を稼ぐことが可能です。
ライティングといっても専門的な知識はそれほど必要なく、基本的な日本語の文章が書ければ採用してもらえます。
クライアントによっては初心者の方向けに、書き方や細かいマニュアルを用意してくれているところもありますしね。
誰でも簡単に始めることができます。
ネット上で完結するような、文章だけでやり取りが可能な仕事であれば、声のトーンや声の温度、相手の表情も見えないため、怒られたとしても精神的なダメージが少ないですよね。
デザインの仕事
絵やイラストを描くことが好きな方であれば、デザインをしてお金を稼ぐなんていうのもひとつの手です。
たとえば現代では、
スマホケースを自分でデザインしてcanvathで商品化し、minne で簡単にショップを開いて、そのデザインした商品を売ることもできます。
また、ココナラ というサイトで自分自身のイラストの技術を売ることでお金を稼ぐこともできます。
プログラミング
プログラミングを仕事にするという方法もあります。
たとえば、
プログラミングのオンラインスクールのCodeCamp でプログラミングを学んで、クラウドワークス で1件20万ほどの案件を月に1件こなせば、月に20万円稼ぐことができます。
また、テレワークという形で、会社に所属しながらも在宅で仕事をするなんてこともできます。
プログラミングのオンラインスクールのCodeCamp では無料体験も実施しています。
一度無料期間だけやってみて、「合わないな」「なんか違うな」と思ったらやめるというのもありです。
こんなふうに、怒られるのが怖いのであれば、人と直接顔を合わせない仕事・直接人から怒られることがないような仕事をしてしまえばいいんです。
→人と関わりたくないあなたへ。その心理と仕事。無理に関わる必要はないんじゃない?
悩んでいる方の参考になったらうれしいです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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