子どもがいじめを受けたときの対処法。親がすべき対応・してはいけない対応

 

自分の子どもがいじめを受けてしまった際、どう対処したらいいのか、どう言葉をかけたらいいのか、悩んでしまうことって多いと思います。

 

そこで今回は、もし、子どもがいじめを受けてしまったら親はどうするべきなのかについて、

 

私自身が実際昔いじめを受けた経験をもとに、私の考えを話してみたいと思います。

 

 

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してはいけないこと

 

まずはしてはいけないことについてです。

 

否定の言葉をかける

 

いじめを受けた子というのは、心に深い傷を負ってしまったり、自己否定に陥ってしまっていることがとても多いです。

 

そのため親御さんがさらに、

「甘ったれるな」

「お前も悪いんじゃないのか」

「そんなんじゃこれから先やっていけないぞ」

「そのうちおさまるだろう」 など、

 

いじめで周りからさんざん否定されたうえに、さらに家庭でも否定されてしまうことで、

 

「だれを頼ったら、誰を信じたらいいんだろう…」

「自分は何もできないダメな奴なんだ」

「自分は誰にも認めてもらえない、受け入れてもらえないんだ」

「自分は生きてる価値がないんだ…」

 

というふうに考えてしまうようになります。

 

すると、

人を信じられなくなってしまったり、

人が怖いという思いを抱くようになってしまったり、

外の世界とかかわりを絶つようになってしまったり、

最悪の場合、自ら命を絶ってしまうことにもつながってしまいます。

 

なので、絶対にその子のことを否定する言葉はかけないでください。

 

 

無理やり学校に行かせる

 

子供の将来のことを考えて、無理やりにでも学校に行かせなくちゃ、と思ってしまう親御さんは多いと思います。

ですが私は、これは絶対にやってはいけないことだと思います。

 

だって、「つらい」、「行きたくない」という子の意思を無視して学校に行かせるなんて、ライオンの群れの中に羊を放り込むようなものじゃないですか。

 

ただでさえ心にキズを負っているのに、そのキズをさらに深くしてしまうだけです。

 

 

すべきこと

 

いろんな世界を見せてあげる

 

子どもというのは、学校と家庭が世界のすべてだと感じてしまっていることが多いです。

 

そのため、いじめを受けてしまった子は、

 

「自分は誰からも認められない存在なんだ」

「今がこんなにつらいのだから、これから大人になったらどれだけつらいんだろう」

「これから先、やっていけない」

 

というふうに思ってしまう子も多いんです。

 

わたしも実際そうでした。

 

 

ですが実際は全然そんなことなんてないですよね。

 

世界にはいろんな考えを持ったいろんな人がいますし、

大人になってからの方が自由で楽しいですし、

生き方なんてたくさんあります。

 

学校って実は本当にすごく狭い世界なんですよね。

でも、子どもの時って意外とそのことに気づけないものなんです。

 

だから、ぜひそのことに気づかせてあげてください。

 

習い事や集まりに参加してみるのもいいし、

国内のいろんな場所に行くのもいいし、海外に行ってみてもいい。

 

とにかく、いろんな人がいて、いろんな世界があるってことを教えてあげてください。

 

 

肯定してあげる

 

上でも言ったように、いじめを受けた子というのは、自己否定や劣等感を持ってしまうことがとても多いです。

 

「自分は周りよりも劣っている」

「自分は何もできない奴」 など、

 

自己否定というのは、生きていくうえで、重く大きな枷となってしまうものです。

そして、一度そこに深くはまってしまうと、なかなか抜け出すのは難しいです。

 

私自身、いじめがなくなった後も、何年も苦しめられました。

 

だから、深くはまってしまう前に、なるべく早く、

「あなたはあなたのままでいいんだよ」と、

その子自身を肯定してあげてください。

 

 

転校

 

いじめを受けてしまったから転校するというのは、わたしはありだと思います。

 

もし仮に元の学校でいじめがなくなって戻れたとしても、やっぱり、いじめをしてきた人たちに対する恐怖心はそう簡単に消えるものではありません。

それに、またいじめが発生してしまう可能性だってあります。

 

毎日、その恐怖におびえながら学校に通わなくてはならない、というのはとてもつらいことですし、得るものだって何もありません。

 

それに、大人だって合わない職場やつらい職場だったりしたら、すぐに違う職場に移りますよね。

学校だってそれと同じだと思います。

 

わざわざつらい思いを押し殺してまで通い続けることなんてないと思います。

自分に合う学校、つらい思いをしない学校に移るべきです。

 

 

おわりに

 

実は、親にいじめを打ち明けるのってすごく勇気のいることなんです。

 

「心配をかけたくない」という思いが勝ってしまい、親に言えずにそのまま自分の中だけで抱え込んでしまう子は、すごく多いです。

 

だから、もしお子さんがいじめを打ち明けてくれたのなら、それは、すごく貴重なSOSのサインなんです。

 

絶対に責めないでください。

どうかしっかり受け止めてあげてください。

そして、すぐにその環境から遠ざけてください。

 

それに、子どもの力ってすごく小さいです。ひとりでは逃げることもできないし、他に助けを求めるのだって難しい。

学校側だって、いじめに気付いたとしても、いじめを訴えたとしても、しっかり対応して助けてくれるところはきっと、ほとんどないんじゃないかと思います。

 

だから、守ってあげられるのは親御さんだけなんです。

どうか親御さんだけは、お子さんの味方でいてあげてください。

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 

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