P.A.WORKS制作ということで観に行ってきました。
あらすじです。
縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。
そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
絶望と混乱の中、
イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。
マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。
少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。
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いつの間にか忘れてしまった想いを思い出させてくれる
すごく素敵な作品でした。
人はみんなそれぞれ、日々を織り紡いでいて、柄も色も長さも違ういろんな「ヒビオル」がある。
人は皆いつか死んでしまうものだけれども、自分さえその人を忘れなければ、もし姿形はなくなったとしても、「ヒビオル」はずっと織り紡がれていく。
想いはずっと生き続ける。
生きること、別れること、自分のこれまでの人生、これからの人生。
いつの間にか忘れてしまっていた想い、忘れてしまっていた大切なことなど、いろんな感情を思い出させてくれます。
いろんな愛の形があって、そして、「別れ」は必ずしも悲しいことじゃない、ということも教えてくれます。
数百年のときを生きる女の子の視点から物語を見ることで、人生は本当にあっという間で儚いものだけれども、とても美しいもの、ということを改めて思い知らされました。
もちろん人それぞれ、これまでの人生や経験、今置かれている状況は異なるのですから、感じ方や受け取り方はそれぞれ異なると思います。
ですが私はこの物語に出会って、自分のこれからの人生についてすごく考えさせられました。
そして、わたしも私だけのヒビオルをこれからも織り続けていきたい、そう思いました。
今このタイミングでこの作品に出会えて本当によかった。
この出会いはきっと、わたしのヒビオルの中に色濃く織り込まれていくのだろうなと思いました。
そう思うくらい本当に素敵な作品でした。
母親の方、女性の方に限らず、ぜひいろんな方に観てほしい作品です。
個人的には、人生に迷っている人、生きる意味や希望を失ってしまっている人などにもすごく響く作品だと思います。
わたしも、ぜひまた観に行きたいと思います。
→人間ほど生きづらさを抱えている動物もいないんじゃないだろうか
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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