わたしたちは普段生活をしているなかで、さまざまな特徴や性格、性質を持った人と出会う機会があります。
ですが、そのなかでもおとなしい人というのは、
- 何を考えているかわからない
- 表情の変化が少ない
ということから、多くの人が接しづらさや嫌悪感、苦手意識、恐怖を感じてしまったり、距離を取りたくなってしまうものだと思います。
そこで今回は、おとなしい人が嫌い・苦手という方へ向けて、おとなしい人の抱えている心理、そしてその対応と対処法について話していきたいと思います。
スポンサーリンク
おとなしい人の心理
まずは、おとなしい人の心理について話していきたいと思います。
考えすぎてしまうがゆえに言葉が出せなくなる
よく、あまり人と話さなかったり、意見を言わないおとなしい人、というのは何も考えていないように思われるようですが、むしろ逆で、
色んなことを考えてしまうが故に、言葉が出せなくなってしまう方もいます。
相手から話しかけられて返答を求められた際、いろんな言葉を思いつくのですが、どれが正しい答えなのか、たくさんの選択肢の中からどれを選べばいいのか迷ってしまうんです。
「これを言ったら相手はどう思うのだろうか」
「傷つけてしまうのではないか」
「怒らせてしまうのではないか」
「空気を悪くしてしまうのではないか」 など。
いろんなことを考えすぎてしまい、その時その場では判断できないんですね。
ある程度の時間が必要になってしまうんです。
→生きづらい、人と違う、人混みが苦手、と感じるのならHSPかも?
表情の変化はなくてもいろんな感情を抱いてる
おとなしい人の中には、表情の変化が少ない方も多いですよね。
そのためきっと周りの方は、
「楽しくないのかな…」
「怒っているのかな…」
「機嫌が悪いのかな…」
などと思ってしまうことも多いと思います。
ですが、顔には出ていなくとも、心の中では楽しんでいたり、驚いていたり、悲しんでいたり、
単にもともと表情の変化が出にくい性質だったり、
過去のトラウマが原因で、表情の変化を抑えてしまうようになってしまっているだけで、
本当はいろんな感情を抱いている方も多いんです。
過去の出来事が原因
考えすぎてしまったり、表情の変化が少なかったり、
おとなしい人がそのようになってしまったのには、過去の何かしらのトラウマや、それまでの育った環境が原因している場合が多いです。
たとえば、
子どもの頃、何気なく発した言葉が友達の反感をかってしまいいじめにつながってしまったり、
行動や発言が面白いから笑ったのに親や教師から「なんで笑っているんだ!」と怒られてしまったり、
物語に感動したとき悲しくて泣いてしまったとき、失敗が悔しくて泣いてしまった時、「こんなことで泣くんじゃない!」と叱られてしまったり、
こんなふうに、過去にそのような経験をしてしまったからこそ、そのようなことがもう起こらないように、身を守るために、
相手の気持ちをたくさん考えてから言葉を発するようになったり、
表情の変化を抑えるようになってしまったり、
自然と身体も心もそのような行動をとってしまう場合もあります。
自己防衛なんです。
→私たちは他人の人生に口出しできるほど相手のことを知らない。
他人に興味がない
また、もとから他人に興味がないがためにおとなしいように見えてしまう方もいます。
雑談などの会話というのは、相手のことが知りたいからこそ行うことが多い行為ですよね。
そのため、相手に興味がなければ、会話をしたいとは思わないわけです。
なので、もとから他人に興味がないという人の場合、もともと他人と会話をしたいと思っていないんですね。
そのため話しかけたとしても、ひと言で終わってしまったり、そっけない反応だったり、話しかけた側からすると気まずい空気に感じてしまうんです。
ですが、自分の興味のある分野や趣味に対しては人一倍興味が強く、会話が弾んでしまうという方もいます。
→朝早起きができないことに悩むあなたへ。早起きができるようになるたったひとつのコツ。
マイペース
また、マイペースであるがゆえにおとなしく見えてしまう方もいます。
たとえば、
息をするように話す方と、何を話すかよく頭の中で考えて自分の中で納得してから言葉に出す方で会話をする場合、
息をするように話す方にとっては、いったん会話が止まってしまうというのは何だかモヤモヤしてしまうもので、つい相手が言葉を返す前にさらに言葉を重ねていってしまうものですし、
何を話すか頭の中でよく考えてから言葉に出す方にとっては、相手の話のペースが速すぎる場合、自分が言葉を返す前に再び相手が話し始めてしまうため、言葉を返しそびれてしまうんですね。
そのため、おとなしい人だと思われてしまうこともあるんです。
対処法
ここからは、おとなしい人と接する際の対処法を紹介していきたいと思います。
待ってあげる
相手が言葉を返すまで待ってあげるというのもひとつの手です。
上でも述べたように、おとなしい人の中には、マイペースだったり、相手の気持ちを考えすぎてしまうがゆえに言葉を選びすぎて発するまでに時間がかかってしまう方も多いんです。
そのため、相手が言葉を返すまで気長に待ってあげることで、相手からちゃんと言葉が返ってきます。
そして、言葉を選んでから発する人というのは、常に頭の中でいろいろなことに考えを巡らせてる人が多いので、話してみるといろいろな話や考え、世界観を聞けておもしろいことも多いですよ。
それに多くの人は、途中で話が止まってしまったり、間ができてしまうことに耐え切れずに、イライラしてしまい言葉を重ねてしまったり、しびれを切らして話を切り上げてしまったり、そうやって言葉を返すまで待つという人はすごく少ないんです。
そのため、そんな中で言葉が返ってくるまで気長に待つ人というのは「自分の話をちゃんと聞いてくれる人」というふうにおとなしい人に認識されるため、信用もされやすいです。
距離を置く
距離を置いてしまうというのもありです。
もとから他人に興味がない人というのは、どんなにこちらから話しかけてもその態度が変わるということはほとんどありません。
だって興味がないんだもの。
たとえば、プロレスに興味がない人がいくらプロレス観戦に誘われたって、心が動くことはほぼないですよね。
逆に、うっとうしくてイライラしてしまうこともあるんじゃないでしょうか。
それと同じなんです。
他人に興味がない人にいくら話しかけたって、興味を持ってもらえることはほとんどないし、逆にうっとうしく思われてしまうこともあります。
なので、距離を置いてしまいましょう。
もし、仕事でどうしても関わらなきゃいけないという場合には、仕事で必要な最低限の事務的な会話だけ話して、それ以外では距離を置くといいです。
他人に興味がない人であっても、事務的な会話なら支障なくできる方は多いですから。
→「頑張っているのに誰も認めてくれない…」と思うのは危険だと思う。
直接聞いてみる
真正面から直接聞いてしまうのもありです。
「あまり人と関わるのが好きじゃない感じですか?」
「あまり他人には興味がない感じですか?」
「他人と話すのが苦手な感じですか?」
こんなふうに直接聞いてしまうことで、相手の本心を知ることができます。
もし、他人と関わるのが好きではない・興味がない方であれば、もう割り切ってしまって距離を置く、または、必要最低限のことだけ話せばいいし、
もし、他人と話すことが苦手な人であれば、相手の返答をちゃんと待ってあげたり、少しずつ簡単なことから話していく、という方法もあります。
そうやって直接相手に聞くことで、どう対処するのがベストなのか、判断しやすくなります。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
この記事を読んだ人が他に読んでいる記事
スポンサーリンク