院内学級とはどんなところなの?

 

「院内学級」

きっと、普段ならばあまり耳にすることのないものだと思います。

 

そのため、ガンやけがなど、お子さんが長期の入院をすることが決まり、実際に自分の子がそこへ通うことになった際、どういうところかわからずに不安なってしまうこともあるかと思います。

 

 

そこで今回は、院内学級とはどんなところなのか、私自身が実際にお世話になった経験から話していきたいと思います。

 

 

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場所と教室内

 

病棟の一室にあります。

わたしが通っていたところは、小学校と中学校、それぞれ1部屋ずつでした。

 

教室のなかは、1学年ずつホワイトボードで区切られているだけだったので、

授業中はいろんなところから先生の声が聞こえてきました。

 

 

色々な子が通っている

 

院内学級には、本当にいろんな子が通っています。

小児がんの子、心臓病の子、糖尿病の子、事故で負傷した子など、

ほんとにさまざまです。

 

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行けるときに行く

 

学校があったとしても、やはり優先するのは自分の身体です。

 そのため、治療や手術、検査、リハビリなど、
病気を治したり、日常生活に戻るための準備があるときはそちらを優先します。

 

また、治療後や手術後など、体調が優れない際、免疫力が下がっている際、少しでも具合の悪い際も基本病室でお休みします。

体調が良いときだけ行くという感じです。

 

そのため、毎日行く子もいれば、治療のサイクルに合わせて2週間おきに行く子、3週間に一回ぐらいのペースで行く子など、ほんとうにいろいろです。

 

 

ベッドサイド

 

ですが、必ずしも教室に行かなければ授業を受けられないわけではありません。

 

治療後で免疫力が下がっている際、どうしてもベッドから移動するのが困難な際などといった、

 

「元気だけれども病室から出れない際」には、院内学級の先生がベッドまで授業をしに来てくれます。

 

これをベッドサイドと言っていました。

 

ホワイトボードや教科書、プリントさえあれば授業はできるので、教室で行う授業と内容は変わりません。

 

具合が悪くなればすぐに中断できますし、たまに雑談なんかもしながら進んでいくので、普通の授業とはまた違った感じで、なごやかです。

 

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自分のペースで勉強できる

 

やはりそれぞれ、通っていた学校、入院した時期は異なるので、教科書の進み具合も異なってきます。

 

(院内学級でも普通の学校と同じように、学年ごとにその時間に勉強する教科が決められており、それぞれの学年に先生が1人つきます)

 

そのため、院内学級では、同じ教科であっても、それぞれの範囲を先生から個別に教わります。

 

わからないところは、すぐに先生に質問できますし、つまづいていればすぐにヒントも出してくれます。自分で解き終えるまで待っていてくれます。

 

普通の学校であれば一人一人に合わせていられないところですが、院内学級では、個人個人に合わせて勉強を進めていきます。

 

そのため、わからないまま次へ進むということがなく自分のペースで勉強をすることができます

 

 

比較的自由

 

教室内は比較的自由です。

 

先輩後輩がなく、みんな分け隔てなく話しますし、

飲み物を持ち込んで、各々好きな時に飲めますし、

授業も回診が終わってから途中から参加したり、

検査のために途中で抜けたり、

授業中に看護師さんが点滴をかえにやってきたり、

 

つねににぎやかです。

 

 

イベントも多い

 

病院のなかの学校だと、やはりどうしても、身体のことを考えて、あまり勉強以外のことはしないのかなと思いがちですが、そんなことはありません。

 

お茶会をしたり、夏祭りをしたり、クリスマス会をしたり、バレンタインのチョコを作ったり、季節ごとのイベントはたくさんありました。

 

地元の野球選手やサッカー選手などが病院にきて、交流したりもしましたし、

 

また、病院からそれぞれが外出許可をもらって、博物館や科学館など病院外に出て学ぶイベントも多かったです。

 

それと、せっかく病院にいるのだからと、病院内で働く人々やその機械、検査内容などを実際に見学させてもらったり、検査してもらったりもしました。

 

子どもにとっては、このようなたくさんのイベントは入院中の貴重な楽しみでもありました。

 

 

おわりに

 

こんなふうに、院内学級というのは、普通の学校と比べ、とてもゆるく、でも、しっかりと個人個人に向き合ってくれる場所です。

 

わたしは院内学級は、勉強をするというだけではなく、子どもにとって、息抜きをできる場所でもあるんじゃないかなと思います。

 

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ここまで読んでくれてありがとうございました。

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