日本では、「我慢が美徳」というような風潮が強いです。
その影響もあってか、自分の長所に「我慢強い」ということを挙げる方は多いですよね。
たしかに、我慢強いということは、目標の達成などに必要となってくるものではあります。
でもわたしは、「我慢強いこと」が長所ってけっこう危険なことでもあるんじゃないかなと思うんです。
スポンサーリンク
長所がなくなることを恐れて我慢してしまう
もし仮に、自分の長所が「我慢強いことひとつだけしかない」と思っている場合、もし自分にとって本当につらいことがあったとしても我慢してしまうようになるんです。
たとえば、会社で理不尽な叱責やサービス残業が続いて、精神的にも身体的にも弱ってしまっているとき、
「もしここで挫折してしまったら、自分の長所がなくなってしまう」
「唯一の長所なんだから我慢しなきゃ」 というように、
自分の長所がなくなってしまうのを恐れて我慢してしまうこともあるんですね。
→怒られるのが怖いあなたへ。その心理と原因。仕事と3つの克服法。
我慢しすぎてつぶれてしまうこともある
そして、我慢しすぎた結果、つぶれてしまうことだってあります。
たとえば、
私自身、以前、医療系の学部に在籍していたのですが当時は、毎日朝5時起きの夜10時帰宅という片道2時間かけての通学をしていたことや、また、教授たちからたくさんの人格否定まがいの言葉をかけられたり、ほんとうにつらい時期でした。
そしてそれらが原因して、頭痛や体のだるさ、めまいなどといった身体的な疲れや、授業中の息苦しさや、大学にいるだけで身体が強張ってしまったり、というような精神面での不安定さなどが出てきてしまったんです。
当時は、周りからも自分自身でも「長所は我慢強いこと」しかない、と言われたり思ったりしていたため、「自分には我慢強いことぐらいしか取り柄がないんだから、こんなところで挫折していちゃだめだ」と、どうにか我慢してやりすごしていました。
でも結果的に、つぶれてしまったんです。
自己否定が止まらなかったり、1日中涙が止まらなかったり、人が怖くなってしまったり、外に出るだけで息苦しさを感じてしまったり、ほんとうに当時は、つらかったです。
こんなふうに、我慢強いという長所が、ときには自分自身を追い詰めてしまうこともあるんです。
たしかに我慢強いということは、とても素敵なひとつの長所です。
ですが、塩梅を誤ってしまったり、それひとつに依存してしまうと、結果的に自分自身を追い詰めるようになってしまうことだってあり得る。
だからこそ、「我慢強い」という長所ひとつにとらわれすぎずに、もっといろんな長所を自分自身で見つけてみてほしいな、と思ってしまうのでした。
→「他人に興味がない」という性格は治すべきこと・改善すべきことなのだろうか?
ここまで読んでくれてありがとうございました。
この記事を読んだ人が他に読んでいる記事
スポンサーリンク