同年代の人、年上の人、先生、男性、女性などといった、人に対するトラウマ、
学校、家、電車など、場所に対するトラウマ、
大勢の人の前に立つこと、自分の意見を言うことなどの、場面に対するトラウマ、
何に対してかの違いはあれど、これまでの人生の中でいろんなことが原因して、トラウマを抱えてしまっている方ってきっと多いと思います。
そしてきっと今も、トラウマを治そうと一生懸命努力している方、きっといると思います。
たしかにトラウマを治して、生きていくうえでのつらさを取り除くことはすごく大切なことです。
ですがわたしは、トラウマを治すことはもちろんとても大切だけれども、でもさらにもっと重要なことがあるんじゃないかなと思うんです。
それは、トラウマを再発させないことです。
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トラウマが完全に治ることはない
今必死になってトラウマを克服しようとしている方には、少し酷なことを言うようですが、
わたしは、トラウマは完全に治ることはないんじゃないかなって思っています。
たしかに、実際にトラウマが治ったと感じる方は大勢いらっしゃるかもしれません。
ですがわたしは、それはただ単に、応急処置として絆創膏を張っている状態に過ぎないんじゃないかなと思うんです。
たとえば、
転んだり、切ってしまったりした際、
菌の侵入を防いだり、悪化するのを防いだり、血が他についてしまうのを防ぐのに、絆創膏を貼りますよね。
そしてそれは、何かの拍子にはがれてしまうこともありますよね。
それと同じだと思うんです。
トラウマは要するに、心に負ってしまった傷です。
だから、その傷口に絆創膏を貼ったとしても、
何かの拍子に、その傷口に貼っていた絆創膏がはがれてしまうこともあるわけです。
再びトラウマが再発してしまうんです。
再発するほど治りにくくなる
わたしは、トラウマは再発すればするほど厄介だと思っています。
私自身、人に対してトラウマを持っているのですが、
元々、小中学校時代のいじめが原因して、人に対して恐怖を抱くようになってしまっていて、
ですが高校では、周りの方々に恵まれたおかげでだいぶ回復していたんです。
ですが、大学へ入ってから、再び、色々なことが重なってしまい、トラウマが再発してしまったんです。
しかも以前と比べて、症状がさらに悪化してしまったんですね。
人が周りにいるだけで息苦しくなってしまったり、震えが止まらなかったり、身体が強張ってしまったり、
人が怖くて怖くて、外に出れなくなってしまった時期もありました。
立ち直るまでだいぶ時間を要しましたし、今でもやはり症状は残っています。
以前よりも日常生活に不便を感じるようにもなってしまいました。
ガンだって、再発すればするほど、薬が効かなくなっていきますよね。
後遺症だって残ってしまうようになります。
きっと同じことなんじゃないかと思うんです。
重要なのは再発させないこと
だから私は、トラウマを再発させないことが重要なんじゃないかなと思います。
トラウマが再発しそうな場所や環境、人にはなるべく近づかない、
もし近づいてしまったらすぐに離れる、
危険を感じたらすぐに逃げる、など
とにかく、絆創膏がはがれてしまわないように。
たしかに、
「そんなんじゃ、やっていけない」「世の中そんな甘くない」
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも結局一番大切なのは、自分の身体です。
壊してしまうと、立ち直るまで相当な時間がかかってしまうから。
どうか無理をして自分の身体を壊してしまうようなことだけは絶対にしないでください。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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